【アヤワスカ】ペルーのシャーマン・ツーリズムとアマゾニア旅行

rainforest during foggy day├ ★ルモンド・ディプロマティック
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■南米の国「ペルー」では「シャーマン・ツーリズム」がちょっとしたブームになっています。

■本記事では幻覚植物「アヤワスカ」と呪術師のガイドによる「シャーマン・ツーリズム」についてご紹介しますね。

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【アヤワスカ】ペルーのシャーマン・ツーリズムとアマゾニア旅行

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2013年「ワールド・ベスト・グルメ賞」を受賞したペルーは、観光業でも有名だ。

ペルーの文化遺産と独特の地理にひかれて、例えばアマゾンの幻覚植物「アヤワスカ」のように未知の体験を求める旅行者たちがいる。

【アヤワスカ】ペルーのシャーマン・ツーリズムとは【Ayahuasca】

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数十年前から、世界中の観光客が究極の幻覚作用を持つ「魔法の薬」を求めてペルーのアマゾンを訪れている。

シャーマンの監督の下で飲まされる「アヤワスカ」は、幻覚を呼び起こすだけでなく、病気を治すこともできると言われている。

そんな中、欧米諸国からの旅行者の間で大人気の「シャーマン・ツーリズム」が本格的な産業になってきた。

神秘または医学的な理由で、魔法の薬「アヤワスカ」を使用する為にペルーを訪れる人たちの「サイケデリックな冒険」には無数の証言がある。

公式な統計は存在せず、観光客の多くは個人旅行者として訪れ、広大な地域の様々な場所に向かうため、観​​光客の流れを測ることは不可能だ。

ペルーのアマゾンで「シャーマン・ツーリズム」に訪れる観光客の数は、毎年数百人、もしかしたら数千人はいるだろう。

観光客は、ヨーロッパやアメリカだけでなく、アルゼンチンやチリなどのラテンアメリカからもやって来る。

シャーマンたちは、イキトスのような大都市近郊のプカルパ、タラポトなどのジャングルで数日から数ヶ月間にわたり訪問者を受け入れ、ロッジやアルベルグ(巡礼者を対象とした宿)に宿泊させる。

これらの宿泊施設は、アマゾンの代表的な動植物で「野生」を演出し、西洋的な快適さと、「手つかずの自然と野生の雰囲気」の両方を提供している。

アメリカ人シャーマンのハミルトン・サウザーが運営するイキトス近郊の「ブルーモルフォ・シャーマニック・アヤワスカセンター・リトリート」は、ホームページで「アマゾンのジャングルの魔法」「清潔さ」「安全性」を売り物としている。

アヤワスカの実践者とビート・ジェネレーション

実際のシャーマニズムを超えて、「アヤワスカ体験」には様々な実践者が存在する。

まず、あらゆるメディアでメッセージを広めているシャーマニック信仰の宣教師たち。

彼らは「ティーチングプラント」(teaching plants)の存在を確信し、預言的で超自然的な力とホリスティック医学を信頼している。

また、アントナン・アルトー(Antonin Artaud)、オルダス・ハクスリー(Aldous Huxley)、アレン・ギンズバーグ(Allen Ginsberg)、ウィリアム・バロウズ(William Burroughs)、カルロス・カスタネダ(Carlos Castaneda)など、幻覚物質の有名な使用者の著作に頼る者も少なくない。

アヤワスカ体験と映画

現在、「シャーマン学」を広めるために最も積極的に活動しているのは、カナダの民族学者ジェレミー・ナルビーと映像作家のヤン・クーネンだ。

ジェレミー・ナルビーは著書「The Cosmic Serpent: DNA and the Origins of Knowledge(宇宙の蛇:DNAと知識の起源)」の中で、DNAと「宇宙の蛇」アナコンダ(アヤワスカを服用するとあらわれると言われている幻覚)との間にパラレルな関係を確立した。

ヤン・クーネン(Jan Kounen)のドキュメンタリー映画『Other Worlds, D’autres mondes (2004)』は、ペルーのアマゾン、特にシピボ文化(Shipibo)におけるアヤワスカについてのレポートと科学者のインタビューを組み合わせて、アヤワスカの摂取による幻覚が、ある種の科学的発見を予見しているという学説を支持している。


クーネンは「ブルーベリーと悪魔の呪い」(Blueberry)という長編映画も制作しており、ペルーで最も重要な「シャーマン企業家」の一人であるギレルモ・アレバロ(Guillermo Arévalo)が自ら出演している。

本作は、イラストレーターのジャン・ジロー(1938-2012)やモエビウスも参加していた
フランコ・ベルジャンのコミックシリーズ「ブルーベリー警部補」(1963-1990)が原作。

イラストレーターのジャン・ジローも青年期にメキシコを旅して以来、「精神拡張物質」のファンであり、それが作品に強く影響を与えた。

シャーマンとアヤワスカ観光開発

20年ほど前、ペルーへの観光客が増えてきた頃、ペルーのアマゾンの森で伝統的に使われていた「キュランデロ」(ヒーラー、治療家)という言葉に代わって、「シャーマン」(スペイン語:chamán)という言葉が使われるようになった。

現在アヤワスカを中心とした観光開発は、従来のシャーマニズムを含む、経済部門の一部になっている。

シャーマニック・ジャーニーの大規模な主催者は、観光客に宿泊費を請求して利益を上げているが、シャーマンやキャンプで働く他のペルー人従業員には微々たる賃金しか支払っていない。

アヤワスカの使用は、かつてアマゾンの熱帯雨林の一部の先住民族だけに限られており、シャーマンのイニシエーションのような非常に特殊な場面でのみ使用されていたが、過去数十年の間に、以前はコミュニティの儀式や治療目的で使用されていた他の精神活性物質を犠牲にして、大幅に拡大してきた。

欧米の観光客やアヤワスカ愛好家の間では(ベルギー、オランダ、ポルトガルでは合法)、スピリチュアルな植物は、信者を外界(この場合は植物の世界)へみちびく新しい宗教として注目されている。

アヤワスカ運動の目的

アヤワスカ運動は、閉塞的な世界で生きる現代人は他の世界に目を向けるべきという考えに基づいている。

それは、私たちを取り巻く科学的・技術的な瓦礫から解放されて、鉱物や植物、動物の秘密の力を含む、スピリチュアルで宇宙的な影響力に自らを開放することである。

宇宙に触れて、インディアンの精神的なエネルギーを吸収することを目的としている。

シャーマニズムとニューエイジ・ツーリズムは、霊的次元に到達するために物質世界を解体しなければならないというロマン主義の思考形態をよりどころとする。

1960年代から1970年代にかけて、ヒッピーたちは保守的な社会から解放されるためにLSDを使用した。

アヤワスカ運動にも同様の傾向が見られる。

アヤワスカを中心とした「シャーマン・ツーリズム」は、遠い過去にルーツを持ちながらも、現代の資本主義社会においてよりパワフルな「非合理性への回帰」を意味しているのだ。

参照: http://www.monde-diplomatique.fr/2014/01/AMSELLE/49987
ジャン=ルー・アムセル、 2014年1月 ルモンド・ディプロマティック

最後に

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実は、数年前にアムステルダムでこの「アヤワスカ」という植物を購入した事がありますが(オランダでは合法)服用方法が分からずに、しかもパリのような都会というシチュエ-ションにも不安があり、結局は服用を断念しました。

アヤワスカは、昔からペル-やボリビアのアマゾンのジャングルで、シャ-マンと呼ばれる祈祷師(呪術師)が宗教儀式や医療に用いてきた植物で、強い嘔吐と幻覚作用をともないます。

それが今ではペル-の国家経済を支え、観光開発の柱となっているといいます。

混沌とした世の中で、自らを物質社会から開放して自然の声に耳をかたむけ、植物世界の教えを信仰して生きることができれば素敵かもしれない、そう思うのは私だけではないはずです。

本日は南仏で撮った写真を掲載しました。

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