欧州中央銀行による欧州の銀行救済とヘアカット

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ユーロ圏の銀行が、欧州中央銀行から資金供給を受ける際に、担保として差し出された債権に10%の“ヘアカット”が設定された場合、銀行は差し出した担保資産額面の90%しか資金提供を受けることができません。
■差し出す債権の格付けが下がれば、“ヘアカット”率はぐんと跳ね上り提供資金額がぐっと減ります。

>> The ECB fills banks with funds
Dec 31st 2011

欧州中央銀行によりポンプで送られる資金の洪水は、欧州の各銀行の資金の圧力緩和に向けて長い道のりを行く。

投資銀行モルガンスタンレーのアナリストによると、新たな便宜により欧州の銀行に、さらに約2350億ユーロの追加資金が加わるという。(欧州中央銀行の資金が、短期ローンとして利用されるようになって以来)それは、中央銀行による銀行システムへの総融資額にあたる9790億ユーロを持ち去る事になる。

より重要なことは、事実それが3年以内に返済されなければいけないだけでなく、欧州中央銀行ローンの平均的満期が、競売のほんの10週間前である21ヶ月になる。

この事は、大銀行のほとんどが資金調達市場の混乱から隔離されるのに役立つべきである。しかし全てが守られる訳ではないだろう。

欧州中央銀行が、無制限の公債(ファンド)を本質的に提供したにもかかわらず、銀行は今だに、彼らが引き渡すことのできる担保債権のクオリティーにより、どれだけの資金を借りることができるか制限される

なぜなら、彼らの担保債権は最初の “ヘアカット”(債務元本の減免)や担保債権の価値減少の対象になっていて、中小企業への融資が40%かそれ以上減らされるかもしれないのに、比較的安全な国債のポートフォリオ(所有有価証券の組合わせ)は、小さな“ヘアカット”を引き付けるかもしれない。

銀行は、ヨーロッパのより小さな貯蓄銀行の多くが、こうして未払いのローン資産額の60%程度しか借りられないため、このビジネスエリアに焦点を当てる。

二つ目の制限は、もし欧州中央銀行が握る担保債権の価値が下落した場合、銀行はさらに投函する必要がある。これはまた、投函された担保債権の信用格下げの場合にも起こる。Aランク以上に格付けされているソブリン債における、欧州中央銀行の“ヘアカット”はほんの1.5%である。しかし、それがもし他のレベルに格付けが下がれば、ヘアカットは6.5%まで跳ね上ると、モルガンスタンレーは指摘している。

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