【パリもロックダウン】フランスからコロナの1ヶ月を振り返る【フランス全土が封鎖】

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前回のブログを更新してから約1ヵ月が経ちました。

■1ヵ月前は、パリコレが行われていてフランスの新型コロナ感染者もまだ200人くらい死者数も一桁台でした

■この頃は、ミラノのアルマーニやパリのアニエスベーは無観客でショーを行い、5000人規模の屋内イベントが禁止されて、日本人がコロナのせいで差別や暴力を受けたことが話題になっていました。

そんな状況が、この3週間で想像もつかないくらい一変しています。


本記事では、この1ヶ月にフランスで起きたコロナ関連の出来事を、パリで一人暮らしをしている筆者の経験と画像から振り返ります。

ロックダウン中の生活って実際はどうなの?”と思っている人や”フランスに住んでいる人“、”フランス語がわからなくて不安”という人にも読んでいただけると幸いです。

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パリから見たフランスのコロナと経済

フランスの新型コロナウィルスと世界恐慌〜外出制限へ

パリコレから1週間後、原油価格が大暴落し、リーマンショック以来の世界同時株安が起こりましたね。

3月9日 ブラックマンデー:

・OPECとロシアの会合が失敗した後で、原油価格が26%下落して市場崩壊。
・アジアの金融市場をきっかけに、欧州株式市場が崩壊。
・パリの株式市場は、-8.39%と2008年以来最悪の下落を記録。
・フランクフルトでは、Dax指数が-7.94%、2001年9月11日以来前代未聞の下落。
・ミラノは、-11.17%

コロナ危機の中、原油価格が最安になり、欧州の株式市場が暴落。金融危機以来の衝撃ですが、長く生きていると、バブル崩壊やリーマンショックなど、こういう事は今までにも何度かあったな〜と感じた人も多かったと思います。

3月12日ブラックサースデー

2020年3月12日の歴史的瞬間

そんな中、トランプ大統領が「ヨーロッパからアメリカへの渡航を1ヶ月間禁止する」と発表。「欧州連合は、中国その他のホットスポットからの旅行者の入国制限をしなかった。その結果、ヨーロッパからの入国者が米国の感染クラスターの原因となった」と非難しました。

すると、株価はさらに暴落して『ブラックサースデー』なる歴史的暴落を記録。

それでも今の状況と比べれば、そこまで大きな出来事ではありませんでした。

テレワークの導入:

この頃から感染が拡大したフランスで、テレワークの導入が始まります。

個人的にはこの時から仕事が無期限の休みになり、今も私は働いていません
私の会社は今、オーナーが一人で出社してきりもりしています。

3月13日の金曜日に仕事から戻ったのを最後に、週末の土曜日零時から全ての商業施設(バーやレストラン、ブティックなどの生活に必須ではないお店や会社)が閉鎖しました。

ロックダウンに対するフランス政府の対応:

フランス政府は従業員と雇用を保護するために、活動停止または中断した場合の部分的失業者を補強すると発表。

▪️従業員1人からあらゆる規模の企業が対象
▪️最低賃金労働者は100%の給与を受け取ることができる
▪️従業員は給与の84%を受け取ることができる
▪️政府が会社に払い戻す

フランスは消費税が20%。やはり緊急事態での「富の再配布」は早い。法律やルールもどんどん変えていきます。

▼おうち時間は耳で読書▼

フランスが外出制限から突然のロックダウンへ【フランス全土封鎖】

そして、16日月曜日の夜にマクロン大統領が演説を行い、コロナウィルスとの「衛生戦争」を宣言。フランス全土で生活に必須ではない外出が、翌日正午から事実上禁止、フランスは封鎖状態に入り、外出禁止(制限)は今も続いています。

Virus : Discours intégral d'Emmanuel Macron
衛生戦争とロックダウンを宣言したマクロンの大統領演説

銀行や郵便局は営業を続け、在宅ワーク(テレワーク)ができない人の通勤、食料品の買い物や通院、健康維持のための軽い運動、犬の散歩などは認められていますが、紙面での外出証明書が必要です。証明書には日付と時間を入れる必要があるのでプリンターを持っていない私は毎回、紙にボールペンで全文を書き写しています。

外へ出て、警察から職務質問に会ったときにこの紙を持っていなければ罰金(135~3750 EUR)を取られます。

外出許証明書は、フランス内務省のサイトからフォーマットをダウンロードすればOk。手書きで書き写したものを持参してもかまいません。(※4/6からスマホ版の外出証明が使えるようになりました)

Attestation de déplacement dérogatoire et justificatif de déplacement professionnel

日常生活に必須でない店は閉められ、郵便局、薬局、スーパーやパン屋さんお肉屋さん魚屋さん、タバコ屋だけが営業を続けています。

タバコはコロナが重症化する確率を上げると言われているのに、タバコ屋の前にはいつ通っても長蛇の列ができています。

コインランドリーも通常通り開いています。

個人での運動や散歩などの外出は、自宅から1キロ以内、一回一時間までと決められていますが、今の所、食品や日用品は自由に買うことができて、品薄で買えないようなものはほぼありません。

▼おうち時間は耳で読書▼

数字で見るフランスのコロナと感染者のプロフィール

フランスの新型コロナ感染者数と感染死亡者数

新型コロナウイルスが中国で12月に登場して以来、世界中で65,000人を超える人が亡くなりました。そのうち47000人の感染者がヨーロッパで亡くなっています。

すでに封鎖から3週間が経過したフランスでは重症者数が6838人、新規感染者、1日の感染死者数はアメリカに次いで世界で2番目に最多。合計死者数は世界で4番目、イタリアとスペインでは感染死者が10,000人を超えました。フランスの現在の合計死者数は7560人ですが、重症者数から見てすぐに10,000人を超えるでしょう。

重症者数が多い順に並べました。

一方、イタリアを観察すると、1日の新規感染者数、感染死者数ともに下り坂でピークを越えたようです。スペインは微妙ですがピークのカーブはこのままイタリアに続いて下降しそうです。

フランスもここ2日間をピークに、新規感染者数、感染死者数ともに減少しはじめました。

フランスの新型コロナ感染死亡者の年齢、性別、危険因子

感染死亡者のプロフィール:

・男性 57%,  女性 43%

・平均年齢 81.2歳

・犠牲者のほぼ80%が75歳以上

・56.8%が合併症による潜在的な危険因子を少なくとも1つは持っていた

・65歳未満の死亡者は2.4%。

コメント

故人のプロフィールの統計を見ると男女差は大きくなく、平均年齢は81.2歳。65歳未満の死亡者はわずか2.4%。仮に国内で死者数が感染10,000人を超えたとして、それは911の同時多発テロで働き盛りのビジネスマンが亡くなったり、311の津波で赤ちゃんから大人、老人まで無差別に亡くなったりしたのと同じでしょうか。

私はそうは思いません。
フランスのコロナで亡くなった人の97,6%は65歳以上の高齢者です。

そして、一度コロナにかかって回復し抗体を持っている人は、2度とコロナには感染しないし、他人に移すこともないそうです。※ただし回復した人の3割は十分な抗体を持っていない

だから、医療従事者で感染から回復して抗体を持った人は、最前線で重症患者の治療にあたります。感染拡大の尋常でない速さをのぞいては、それほど怖い病気ではないと思いました。

それでも、自分や身近な人たちが残りの2.4%に絶対入らないとは限らないのです。

フランス人の行動

フランス人はどんなにコロナの感染が拡大しても、濃厚接触をやめませんでした。

実際に、私の職場がそうでしたが、来客があると、”私はコロナでもビズするわよ〜〜”と言って、毎回必ず、頬と頬をべたべたブチュブチュ唾液を飛ばしながら抱擁し、挨拶を交わします。

フランス人はこれをしないと気が済まない人たち。
だからフランス人には家にいてもらうしかない!という事で外出禁止令が出ましたが、それでも感染拡大は止められませんでした。

ロックダウンの効果があらわれてくるのはこれから。

外出するすべてのフランス人にマスクの着用を推奨

それでも世界中が動揺しています。
世界の大統領たちがマスクについて議論を交わし、世界中がマスクや防護服を求めて右往左往しているというのは、とてもシュールな光景です。

フランスではモード業界がミシンでマスクを縫ったり、ハンドジェルを用意したりしています。

パリでは死者が3000人を超えたここ数日間でやっと、マスクをして出歩く人を多く見るようになりました。

スーパーでも、並ぶときだけでなく店内で商品を選ふ時も、1メートルから2メートルの社交距離をとる人が増えました。これは精神的にとても安心。

私もできるだけ外出せず、人のそばに近寄らないようにして過ごしています。
この3週間で、まだ4回しか外に出ていません。

4月3日金曜日には、フランスで医学界がはじめて外出時のマスクの着用義務付けを推奨

「マスクの着用は医療従事者に限定する」と繰り返し言われてきた中で、すべてのフランス人にマスクの着用(なければ手作り)を推奨することを、保健局長ジェローム・サロモンが採択しました。しかもマスクがなければ手作りで !

また、不足している医療用マスクを看護スタッフから奪わないように、一般市民は「代替」マスクを使用することを推奨されています。

しかし、外にはロックダウン中とは思えないくらい人がたくさんいます。

そのほとんどは、買い物や薬局へ行ったり、散歩、ランニングをする人たち。

今、パリの街はランナーだらけです。

※更新情報:パリでは4月8日から、午前10時から午後7時の間のジョギングやスポーツ活動のための外出は禁止になりました。

フランスと世界のコロナ関連サイトおすすめ

私がふだん参考にしているコロナ関連の情報がわかるサイトを掲載しますね。

外出証明書 (仏語):フランス政府が発行する外出許可書類をダウンロードできます。電子版あり。

在仏日本大使館 (日本語):フランスにおける外出制限について日本語で解説。

Confinement, carte de votre zone de sortie(仏語) : 住所を入力するだけで外出を認められた自宅から1 km圏内を表示してくれる。

worldometer (英語) : 世界の感染者、重症者、死者数国別一覧を毎日更新。

Santé Publique France (仏語) : 仏国立公衆衛生局が公式データを毎日更新。

WHO (英語) :世界の感染拡大状況が一目でわかります。

france Info (仏語) :フランスのコロナ関連ニュースをチェック。

Santé Journal des Femmes (仏語) :感染死亡者うちわけ(年齢、性別など)を随時更新。

フランス内務省HP (仏語):フランス内務省が発表するコロナウイルスに関する公式情報。

おわりに

日本のみなさんにもフランス現地の様子が伝わったでしょうか。

とにかくフランスでは、この3週間で全てが変わりました。

私はロックダウンがはじまってから、4回しか外に出ていません。

毎日夜8時ちょうどに近隣住人たちがバルコニーへ出て、医療従事者へ感謝の拍手を送るのですが、感染死者が3000人を超えた頃から住人の拍手が激しくなり、始めは1分ほどだったのがさらに長く、今では毎日2分ほど続きます。
一人暮らしの自分にとって、これが1日で唯一、生身の人間を見る機会なのです。

おそらくロックダウンの効果が出てくるのはこれからでしょう。
いったいあとどれくらいこの生活が続くのか、今はまだ誰にもわかりません…。

外出禁止(制限)生活の中で、今私は耳で聞く本『オーディオブック』 にはまっています。

日本のオーディブルはフランスでは使えませんが、このオーディオブックは海外在住でも使え、月額¥ 750で聴き放題かなりおすすめです。

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