狂乱の時代

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今日もパリは夏日でした。

今年は暑くなるのが例年よりも早い気がしますが、暑い夏は好きです。


本日はル・モンド・ディプロマティック仏語版6月号の一面記事から「狂乱の時代」をご紹介します。

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狂乱の時代 

ほとんど悪夢としか言いようがないドナルド・トランプとブレグジット(Brexit)の選挙の嵐は過ぎ去った。

そして今度はエマニュエル・マクロンの勝利が欧州連合(EU)の首脳陣を歓喜させた。

コメンテーターの一人は、「ポピュリズム対する最初の決定的な打撃」であると嬉しそうに発言した。

現在、労働法の改定を目指すフランスの新しい政治指導者たちは、欧州委員会で新自由主義的政策を力尽くで通そうとする。

マクロンの政策の方向性は、前任者(オランド)と同じだが、彼はオランド氏より若く知的で、彼にはなかった想像力とカリスマ性を持ち合わせている。

マーケティング戦略により有効票に奇跡が起こり、そのわずかな変化が歴史的なスイングとして大胆で新しい改革への道を切り開こうとしている。

二つの党派間の断絶の消滅に、欧州メディアは新たな天才の前で歓喜の歌を歌う。しかし、それもまた幻想でしかない。

実際に1983年以来フランスの左派と右派は、同じ政策を順番に実施しているのだ。

今は党の大部分が同じ政権内で集まり、明日には同じ議会に所属する。明快ではあるが、それだけのことだ。

ル・モンド・ディプロマティック、セルジュ・アリミ

仏語原文:https://www.monde-diplomatique.fr/2017/06/HALIMI/57575

【狂乱の時代】とは

Les années folles

タイトル『狂乱の時代』とは、1920年代、フランスでアールデコが頂点を極め、また大戦の反動で娯楽文化やジャズが花開き、経済的に大きく繁栄した希望に満ちた時代のこと。

フランス語で「 Les années folles」英語では 「The roaring twenties 」。『狂騒の20年代』とも言います。

ジョセフィン・ベーカー

チャールストンダンス」でパリジャンを虜にしたアフリカ系アメリカ人女性(後にフランス国籍を取得)ジョセフィン・ベーカーは、『狂乱の時代』を象徴する最も有名な人物の一人でした。

アクティビスト」としての活動や「中尉」になる等の功績が評価された彼女には、フランスから「レジオンドヌール勲章」を授与されています。

1920年代において、ジョセフィン・ベーカーはとても「革新的」な存在だったのです。

ブレグジット(Brexit)

さて、本題にもどります。

レグジット(Brexit)といえば、長年話題になりながら噂の域を出なかったまさかの「英国のEU離脱」のこと

去年6月にイギリスで行われた国民投票で、EU離脱への投票がEU残留への投票を上回り、イギリス国内でも賛否が大きく分かれました。

国際的にも大きな動揺を与えて、為替や株価の下落など経済にも影響し、今回のフランス大統領選ではブレグジットならぬ「フレグジット」(Frexit)が話題になりました。

個人的には「フレグジット」(Frexit)、全然ありなのですが…。

マクロンの政策に「フレグジット」(Frexit)はありません。

でも私は、フランスの際立った伝統文化や芸術、食やファッション、芸術等の、他のヨーロッパ諸国との違いをとても愛しく感じているので、欧州経済や政治、文化の波に同化する必要はないと思うのです。

フランスはフランスであり、必ずしも地理以外の意味でヨーロッパである必要性を感じません。

実際には、「オランド前大統領とマクロン新大統領の政治の方向性はほぼ同じである」、というのが筆者セルジュ・アリミによる見解ですが、フランス人は今、例えば「フレグジット」のような「革新的な変化」を望んでいないのかもしれません。

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