突然、ニューヨークに本社を置く投資銀行のリーマンブラザーズが破綻してしまいました!!
負債総額は、約6000億ドル(約64兆円)
と聞いても私にとっては雲の上みたいな話。実体のあるようなないような、良くわからない不安感が沸いてきます。
90年代の山内証券の破綻を思い出すかぎり、その時に山内で働いていた知人は就活でばたばたあせっていましたが、すぐに東京三菱に再就職できてあまり困らなかったみたい。
クラスメートに中国系シンガポール人女子が2人いて、名前はピニンとエリーズ。2人ともすご~く優秀なのだけど、ピニンは保険関係のディプロム(学位)をとるためにパリに来ていて、シンガポールではディプロム、というものにすごく威力があると言っていました。ディプロムさえ持っていればほぼ100%の学生が求職から半年以内に就職できるのだとか。
ただ、在仏2年の彼女は、サブプライムの影響でシンガポールの保険会社も大きな打撃を受けていて、今後のシンガポールの保険業界もどうなるか分からないと言ってたっけ。 そしてもう一人のシンガポリアン、エリーズはやはりマスターのディプロムを取るためにデンマークの大学へと旅立ちました。
シンガポールの女の子って強気で、賢くて、積極的で大好き! アメリカ人の男の子みたいな思考回路と、アジア人の細やかなメンタリティを両方持っていて信頼できるしすごく刺激になる。自分たちはマテリアリストだと言ってはばからない反面、ルールをきちんと守る彼女たち。
きいたところによると、シンガポールでは《26歳(だったかな?)以下でディプロムを持つカップル》が子供を生むと国から補助金がもらえるんですって。 ところがその反対に、《ディプロムを持っていないカップル》に関しては、子供を持たなければ補助金がもらえるんですって!これって優秀でない人は子供を生まないほうが良いということだから、ものすごい学歴差別社会の国!!
そのほかにも、横断歩道以外の場所を渡ってはいけないとか、道に3人以上人が集まってはいけないとか、驚きの法律がたくさんあって、彼女たちみなきちんと守っているそうです。
シンガポールへは旅行で昔行ったけど、街の中心にあるオーチャードの交差点でサンドイッチカフェに入った時に、サービスに関するアンケートを取りに来たウエイトレスの若い娘が、終始ニコニコ、フレンドリーですご~く感じが良かったっけ。
リーマンブラザーズの破綻、世界同時株安、その影響で数年ぶりにユーロが少しだけ下がりました。もちろんユーロに対する為替操作があったみたいだけど、それにも増して円が通貨としての信頼を取り戻したのかもしれないという期待をしたくなります。それとも一時的な政策に過ぎないのでしょうか?
ユーロ安といわれても、現在1ユーロ150円というレートはまだまだ日本人にとって異常な高さ!!パリ在住でユーロを稼いでいない私のような日本人学生には、1ユーロ130円以下でないとまだまだ快適とはいえない環境です。
なにしろ日本円に直して考えれば物の値段と品質が全く見合わないのだから、腹立たしくて何も買いたくなくなっちゃう。。。しかもここではみな外国人もフランス人も、19,6%の付加価値税TVAという重税に耐えています。
今回のリーマンブラザーズ破綻の影響下で、日本円の本来の強さを取り戻して欲しいです。
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