パリでは年に3回くらい映画の日というのがあって、期間中の3日間はどこの映画館で映画を見ても一律3,5ユーロです。今日はその映画の日、ということで2年ぶりに映画館へ入ったのはメトロのオデオン駅近くにあるこぎれいな映画館でした。
私がパリで一番最後に見た映画は、確か2006年(米)メリルストリープ出演の【プラダを着た悪魔】で、その前が2006年(西)ペネロペ・クルス主演/アルムドバー監督の【ヴォルベール】と、2作品ともかなり満足度が高かったのですが、今回見たのは【la fille de monaco】、直訳するとモナコの娘というタイトル。
弁護士のベルトラン、警備会社社員でベルトランの警備をするクリストフ、モナコのケーブルテレビ局のお天気お姉さんオードレイがモナコを舞台に繰り広げるラブコメディ。この3人は出会わなかったほうがよかったみたい。。。
(以下、ネタバレ注意)
前半はひたすら笑える軽~いラブコメディーで、ちょっと純情なおじさん弁護士が主人公、オバマによく似たルックス(笑)の寡黙な黒人ガードマン、あけすけで何でもありなモナコ娘(パリスヒルトンみたいなキャラ)で超美人お天気お姉さん、彼女の熱帯魚のようなミニドレスとモナコファッション、モナコの景色や魅力的なホテル、3人のキャラとキッチュなモナコが際立っているけれど。。。
しだいに彼女にのめりこみ、彼女の極端な行動についていけなくなるおじさんと、悩める黒人ガードマンの3角関係に発展して・・・。しかしこんな日々が長く続くはずはなかったのです。。。軽~いながらもフランス映画らしく最後は悲劇的。これがモンテカルロラリーの国モナコ、そしてマリーアントワネットの国フランスなんですね~。ラスト、いたって快適な刑務所の鉄格子から眺める地中海の景色は、(背景にランボーの詩はありませんが)ゴダール監督の【気狂いピエロ】のエンディング(わかる人いますか?)を彷彿とさせます。
(ネタバレここまで)
率直に言うと綺麗で面白い映画だけど微妙。。。フランス人のメンタリティーとかユーモアのある掛け合いが垣間見れて、満足度はまあまあでした。映画館で見るにはちょっとボリュームが薄すぎるかなぁ。。。でも見てよかったです!女性は奔放な生き物で、男性はナイーブ過ぎるという教訓になりました。
コメント