【フランスのコロナ】パリのルーブル美術館が終日閉鎖【新型コロナウイルス】

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3月1日日曜日の今日、新型コロナウイルスの流行への対策が決定されるまで、ルーヴル美術館が開館を見送りました。

※3月6日の夜の段階で、フランス国内で確認された感染者は累計613名です。 死亡者数は9名になりました。パリは今後どうなってゆくのでしょうか。

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パリのルーブル美術館、スタッフが撤退権を行使して終日閉鎖 【新型コロナウィルス】

パリのルーブル美術館を職員が閉鎖

フランスで新型コロナウイルスの流行によりいくつかのイベントがキャンセルされています。

日曜日の朝、世界一訪問者の多いルーヴル美術館は、コロナウイルスに感染することを恐れた職員らが『撤退権』を行使して開館を見送りました。
※le droit de retrait :撤退する権利。フランスの労働法では、従業員が生命または健康に対する深刻かつ差し迫った危険な労働状況から撤退する権利を持っています。

パリのルーブル美術館が休館

張り紙には、訪問者に向けてこう書かれています。

Aujourd’hui
L’ouverture du musée est actuellement retardée. Nous vous communiquerons les modalités d’une éventuelle ouverture dès que possible.
Merci de votre compréhension.
Pour toute demande concernant les E-tickets : assistance-billetterie@louvre.fr

本日
美術館の開館は現在遅れています。
できるだけ早く開館へ向けた方針をお伝えします。
どうぞご理解ください。
eチケットに関するお問い合わせ:assistance-billetterie@louvre.fr

Musée du Louvre

他に詳細はありません。
観光客は扉の閉まった美術館の前に立たされました。

今回の決定は、この日曜日に開催される予定だったパリのハーフマラソンなど、屋外イベントにも適用されました。

また、屋内で行われる「5,000人規模のイベント」を禁止、全てをキャンセルしました。

ウイルスが流行しているオアーズとオートサボア県のいくつかの自治体では、学校を閉鎖するなどの対策が講じられています。

130人の感染と隔離対策【フランスと新型コロナウイルス】(3月1日現在)

3月1日午後4時の時点で、フランス国内では合計130人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち2人が死亡しており、1人は中国人観光客で80代の男性、もう1人は60代のフランス人男性でした。

フランスは、イタリアに次いでヨーロッパで2番目に感染者の多い国であり、感染の拡大を抑え、院内感染を回避しようと努めています。

保健局長が伝えたフランス公衆衛生の数字によると、フランスでは3月1日日曜日の午後4時にコロナウイルスの確定症例が130人に達しました。感染者130人のうち、12人が治癒し、2人が死亡し、116人が「隔離のため」入院中で、そのうち9人が深刻な臨床状況にあります。

72人は連鎖、またはクラスターでの感染、35人はウイルスが循環する海外の地域で感染して帰国。23人が調査中です。また、検査により7人に重度の肺炎または急性呼吸器障害が検出されました。

フランスではこれまで12の地域で症例が報告されています。また、グアドループから初の感染が報告されました。

オワーズのクラスターで47人、ラバルム(オートサボア)では10人が感染。
エジプトの団体旅行が20人中11人の感染の原因となりました。

感染の拡大を遅らせ、影響をほとんどまたはまったく受けていない地域を保護するために、少なくとも各県につき1つ、合計で138の医療施設が警戒態勢に入っており、特にEU圏外の必須ではない旅行は延期し、ウイルスが活発な地域から帰国する場合は指示に従い、1日2回の自己監視が必要になります。

最新情報はこちらからどうぞ

france Info(仏語)
WHO(英語)

旅の情報収集に、外務省のたびレジに登録しておくことをおすすめします。
新型コロナウイルスだけでなく、大規模デモやストライキなど最新の安全情報がeメールでとどきます。

ルーブル美術館へ行ったら訪れたい【 Le Cafe Marley】

本日3月2日の時点で美術館はまだ閉鎖していましたが、美術館に併設されたカフェ Le Cafe Marleyはオープンしていました。

パリへ観光で来られた方が美術館へ入れなかった場合、かつて王宮だったルーブル美術館の美しいカフェテラスで過ごすだけでも、旅を楽しむことができるかと思います。

ルーブル美術館へのアクセスMap

パリのルーブル美術館のピラミッド入口

ルーブル美術館を訪れる際は、ホームページなどで予め開館情報をご確認されることをおすすめします、と言いたいところですが公式ホームページには新型コロナウイルスを懸念した閉館情報などは、今のところ記載されていません。(ルーブルの公式twitterで発信しています。)

開館情報を知るには、現地まで行くしかないようです。(現在は再開しました。)
すでにeチケットを購入された方の払い戻しなどのお問合せは assistance-billetterie@louvre.fr まで。

  • 所在地: Rue de Rivoli, 75001 Paris
  • 公式サイト: https://www.louvre.fr/
  • チケット: 0~17€ · ticketlouvre.fr

更新情報【ルーブル美術館が休館日にパリコレ】(3月4日現在)

本日3月4日、ルーブル美術館が3日ぶりに開館しました。取りあえず落ち着いたようです。

ちなみに休館日のきのうは、ルーブル美術館内でルイビトンがパリコレのショーを開催していました。

仕事の帰りに通りかかると、ショーを終えたモデルさんたちがピラミッドのエントランスから続々と出てきました。

私もプロのカメラマンに混ざって携帯で撮影させてもらいました。

パリのルーブル美術館でパリコレ①
フランスにはミラクルな遺伝子をもって生まれてきた人がたくさんいます
パリのルーブル美術館でパリコレ②
メンズライクなヴィンテージの革ジャンとスポーティーなバックが今年っぽい
パリのルーブル美術館でパリコレ③
Gジャンの上からダボっとした男物のムートンコートを羽織るのも素敵

ルイビトンの公式インスタグラムのストーリーに、この日のショーの様子がアップされていました。

Louis Vitton Fashion Show 2020 Musée du Louvre
出典:Louis Vitton 公式インスタグラム

休館日にはファッションショーを開催しているのに、観光客に対していつまでもルーブル美術館を閉鎖し続けるわけにはいかなかったようですね。

今回はルーブル美術館と新型コロナウイルスについて書きましたが、もちろんパリはルーブル美術館だけではありません。

仮に、ルーブルが閉まっているからと言ってがっかりすることはないですよね。
パリにはオルセー美術館やオランジュリー美術館、他にもピカソ美術館やポンピドゥーセンター、ルイビトン財団美術館など数えきれないほど多くの素晴らしい美術館があります。

きのうはこんなところへ行かれた方もいるようです。

ちなみに私のおすすめの美術館はギュスターブモロー美術館。

【パリの美術館】Musee Gustave Moreau【ギュスターヴ・モロー美術館】

ウイルスのことも気になるかもしれませんが、せっかく来たのなら濃厚接触をさけつつパリを満喫するべきですよ。

本日は以上となります。
少しでもこのブログがパリを訪れる方たちの参考になれば幸いです。

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