
明けましておめでとうございます!今年もパリで新年を迎えました。
2014年は色々と行動を起こして、そしてまた自分のしたことをきちんとした形にしていきたいと思います。
皆様、どうぞよろしくお願いします!
新年が明けたフランスでは今、一体どんな事が議論されているのか、
【ルモンド・ディプロマティーク】に目を通しました。
2014年1月号の弟一面に取り上げられているのは移民と国籍について。
『あなたが将来中国人になることはありえない、それはどうして?』と言うタイトルで外国人の市民権取得について書かれていました。よろしければお付き合いください。
あなたが将来中国人になることはありえない、それはどうして?

中国は外国人が市民権を取得するのに最も制限の厳しい国の一つです。人口10億3千万人のうち、帰化する事が出来たのはわずか1500人未満といわれています。では、フランス、カタール、ブラジルやマリ等の国々はどうでしょうか?『出生地主義』対『血統主義』論争が沸き起こっている経済危機の影響を受けた国々で、実際の国籍を調査するとその結果に驚かされます。
スポーツ新聞が伝えた記事によると、ヨ-ロッパ女子卓球選手権の準々決勝に出場する選手たちはみな、オランダ、ポルトガル、スウェ-デン、ドイツ等ヨ-ロッパ国籍を持つ中国人選手です。
母国を離れて新たな国籍を取得する際に、外国人がみな平等なんてことはなく、トップアスリートや裕福な起業家、または非常に優れた資格を持つ移民には、無一文の難民に比べて無限のチャンスが広がっています。世界中で実施されている裁量帰化制度は、19世紀のヨ-ロッパとは非常に対照的です。
旧体制下では戸籍は教会により管理され、農奴が戸籍を変更するには領主の許可を得なければならず、海運業者もまた、公的許可なしに乗客を輸送することは許されませんでした。その後世界的に人口が移動するようになり、国連の誕生によって、外国人と国家メンバーの間に法的な分離が確立されました。国民は税金を払うことで議決権や外交保護権、その他、社会的権利や公共サービスで働く権利など、様々な権利を享受することができるのです。
ルモンドディプロマティック仏語版
2014年一月号より抜粋して翻訳
パリは外国人と移民が多い街

パリにいると、私が日本人だと知っている人でも「君のルーツは何人?」と聞かれることがあります。これは、私が日本人だからといって必ずしも両親の国籍が日本人であるわけではないということですね。
過去に長い間鎖国をして、外国人と交流する機会がなかった日本では、六本木などの都心をのぞけば、道行く人々の10人中10人が100%日本人である確立は高いと思います。一方パリでは、100%フランス人なんて人に出くわす事は本当に稀で、おじいさんおばあさんをたどれば、例えばドイツ系、ポ-ランド系、イタリア系というように少なからず外国の家系が入っています。特に貴族ならば外国人と政略結婚をする事がほとんどだったと思います。
パリは、外国人と移民が多い街です。グロ-バル化や少子高齢化が進む日本でも、これから移民が増えていくのでしょうか?国際都市とは移民の街ということでしょうか?フランスで私たち外国人が生きやすい時代は訪れるのでしょうか?Le monde diplomatiqueの記事を読んで、今年は小さな事から少しずつでも理想の環境を整えて行きたいなと思いました。

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